・「私が悪い」をやめると、本来の自分自身がみえてくる

たくさんの悩みを抱えてしまう人の多くに共通していることがあります。
それは「私が悪い・私のせいだ・私が間違っている」と問題に対して自分自身に原因があるようにして解決しようとしていることです。
仕事のトラブルであったり、対人関係においてよくそういう対応してしまう方がみられます。実際に言動として言ってしまうことがあれば、自分の心の中で自己解決をしようとすることもあります。
こういう考え方をする人は基本的にとてもやさしい方です。問題が大きくなるくらいなら私が犠牲になってでもとにかくこの場を収めたい。早く良くなるためにはそれで十分だからと。

しかし、この方法では当然ながら根本的な解決には程遠いですし、本人にとってはそれが当たり前になってしまうことで、様々な負の連鎖が起こります。
自己犠牲心の強い方は、あまり自分自身を好きになれないことが多いです。それは主に子ども時代の体験がネックとなっている方が多く、特に強烈に自分自身の存在価値を否定されるような出来事が残り続け、それを大人になっても引きずってしまっています。
存在価値を否定されるような経験をされた方は、比較的破壊衝動のような自虐行為を行ったり、他人を過剰に攻撃してしまう方も多いのですが、先に書いたように、元々優しい心を持っていて内向的な方がそういう方向に向かってしまいます。

それゆえに、自分自身を表現するということが苦手な方も多く、思っていることとは全然違う言動を出してしまうことがあります。それをきっかけに問題が表面化して、「これは私が原因でこうなってしまった」という展開が起こってしまうのです。それが続くことでいつしか直接関係のないことでも身の回りで起きた問題を「私が悪いから」と考えてしまう様になり、そのような状態を周囲は無意識のうちに利用し、責任から逃れるために、その人を問題に巻き込んでいくのです。

このように、問題を素早く解決するための自己犠牲心が、どんどん問題の「本質」から離れていって、いつの間にかなぜそうなったかわからなくなっていきます。ただ、「私が悪い」という罪悪感や、問題が起こったというストレスはどんどん増えてくので、体調や精神をこわしてしまうことにもなっていくのです。
何が原因かわかっていれば解決法もみえてくるのですが、すべてを「私が悪い」というもので覆ってしまうので、いつの間にか右も左もわからなくなっていくのですね。
もちろん、その人だけが問題だなんてありえないことですし、そもそも「私が悪い」なんて思う必要はありません。ただそれが習慣のようになっているので、どうすればいいのかわからないのです。

そこで、今回はシンプルに実行できる「私が悪い」から脱却する為の思考の訓練法をお伝えします。すぐにはできないかもしれませんが、常にこのことを意識してみてください。

それは「私が悪い」という風に思考が向かっていく前に「こうなった原因はなんだろう」と切り替えることです。
それを常に意識してください。すっかり「私が悪い」に慣れてしまっているので自然とそこに落ち着こうとしてしまいがちですが、そこから切り離す様に「そもそもなぜこうなったのかな?」と軽い気持ちで順を追って考えてみてください。
例え本当に私のミスが原因であっても、そこに私を入れずその事実だけを見ていってください。「ある人がこういうことを言ったから」のように。そして次にどうしてある人はこういうことを言ったのか、こういうことを言ってしまう原因となった出来事はなんなのか、と少しずつ掘り下げていってみてください。ゆっくりで構いません。とても体力を使うことなので。

そして答えがどうしても見つからなければそれでもかまいません。メインは考え方の訓練です。「私が悪い」に逃げてしまうのをやめて、問題の原因を理解しようとできる自分づくりが大事です。それに慣れてくれば、心に詰まったものも少しずつなくなっていき、穏やかな気持ちを取り戻すような感覚を感じていただけるのではないでしょうか。
大事なのは今答えをみつけることではなくて、「私の生き方」を再度見つめ直せる、環境づくりです。こういう風に当たり前となった考え方を、すこしずつほぐしていってみてください。

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